Part1：Wikiを使ってみよう

　Wikiといえば、もっとも有名なWikiが「フリー百科事典　ウィキペディア（Wikipedia）」
（http://ja.wikipedia.org/wiki/）ではないでしょうか。Wikiの特徴を最大限に生かしたインターネットの辞書サイトです。記事は誰でも編集することができます。ユーザたちで作成していく辞書なのです。また、説明で出てくる語句には関連するページへリンクが張られており、すぐ意味を知ることができるのもうれしい機能です。

　他によく見受けられるWikiは、ゲームの攻略情報を記録していくサイトでしょう。ゲームごとにサイトが立ち上がり、活発に情報を交換しています。テレビ番組やタレントの情報をデータベース化したり、最新情報を伝達しあうサイトもあります。

　自分専用のメモ帳として使用することもできます。覚書やToDoリストにするのもよいでしょう。また、Wikiは画像を貼ることができるので、自分が作った料理のレシピを写真とともに載せたり、旅行先の写真などを記録しておくこともできます。自分用のメモ帳として作成しても、それを見た人から役に立つ情報をもらえるかもしれません。

　Wikiは誰でも編集することができます。ですから使用方法によっては、掲示板の代わりにもなります。ただ、掲示板は時系列に更新された情報が並び、更新した人の名前も同じ場所に記述されるのですが、Wikiは同じページを複数の人が更新するので、いつ誰がどこを更新したのかがわかりにくい点があります。「更新する人は名前と日付を記述すること」などのローカルルールを設けて利用するとよいかもしれません。

　また、すっかり定着したブログですが、Wikiをブログとして利用してもよいでしょう。2005年8月にWikiサービスを開始した「livedoor Wiki」は、一般的なブログツールと同様にコメントとトラックバック機能を備えています。ただし、トラックバックに関しては、Wikiで投稿した記事に、関連した記事をブログで書く場合にトラックバックを行うことができますが、ブログへのトラックバックはWikiからはできないなど、完全なブログとして扱うことは難しいようです。